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春日 恵理編  21 初恋の人  その2

「飛燕機関の中級試験に合格!?ホントっすか先輩!!」
「すごいじゃないですか!あそこは難関でウチの兄貴も何度も落ちてんすよ。」
「たいしたもんだ牧野!!日ごろの鍛錬が実を結んだな」

 ファミレスでの昼食後、いつもの様に高校の剣道部の稽古に出た和哉は、何気なく午前に教習所試験で合格した事をほかの部員たちに話すと、手放しで絶賛の反応が返ってきた。部員どころか指導教員からも羨望に近い目で見られる。
「ははは、、、まあ、なんかやってみたら合格しちゃったって感じだけどな。」
「またまた先輩、あそこの試験で合格すれば箔がついて就職口には困らねえっすよ。初級でも市や警察の防衛課には十分入れますし、中級となりゃもっと待遇のいい飛燕機関の防衛隊員も夢じゃないですぜ。」
「ああ、、、、その、飛燕機関の人事課のおっさんから声をかけられたんだけど。」
「マジっすか!!チョーすげえじゃないですか。エリートコースまっしぐらですかねえ。羨ましいですよホント。」
「そ、そりゃホントか?、、、、」
 将来設計についてはいささか無関心で、ついこないだまでは就職の事などほとんど興味の無かった和哉は、飛燕機関の中級試験に合格するという事が社会的にどれだけ箔がつくのか良く知らなかったのである。その点では、卒業を来年に控えた三年の生徒の方がよほど知識を持っていた。


 和哉はあまり思い上がるタイプではなかったが、こうも周囲から持ち上げられると、流石に気分がふわふわと浮いた感じになってしまった。
 稽古が終わった後、鼻歌を歌いながら校門へ向かう和哉。と、視線の先に同じく下校中の頼子の姿が見える。上機嫌で声をかける和哉。
「よっ、頼子!お前もお帰りか?」
「あっ、お兄ちゃ、、、、はっ」
 呼びかけに気づいた頼子は一瞬振り向いて手を振ろうとしたが、突然それを止め、急いで校門の外に走り去ってしまう。
「えっ?おっ、おいっ」
 何事かと、早足で頼子を追う和哉。校門を抜けると、何故か頼子は帰宅路とは反対方向に走っていく。
「頼子っ、おっ、おーいっ!」
 走り去る頼子を追いかける和哉。

 彼女が曲がって入った細い道に追いかけて和哉が入ると、そこには頼子が立っていた。
 頼子は少し息を乱しながら、周囲をきょろきょろと伺う。周りに他の生徒の姿が見えないのを確認してから、和哉に話しかけてきた。
「お兄ちゃん、、、ごっ、ごめんなさい。」
「、、、、どうしたんだ一体。なんで逃げたんだ?」
 頼子は、ちょっと済まなそうな表情をする。
「あの、お兄ちゃんが声をかけてきて、校門で一緒にいる所を見られそうだったから、、、。」
「ん?俺といるのが見られると、まずいのか?」
「う、うん、、、。実は、クラスや部員の間で、私と牧野先輩、、、お兄ちゃんが付き合ってるという噂が流れちゃってて。」
「それが、、、、まずいのか。」
「ううん、駄目って訳じゃないんだけど、やっぱり女の子同士の間でそういう風に見られると、その、、、」
 頼子は話しずらそうだったが、和哉と付き合ってるのがばれると色々と肩身が狭いのだろうという事は、なんとなく和哉も察した。しかも実際には同棲中なのである。なお問題がある。
「あー、なるほどな、、、、判った。これからは気をつけるよ。」
 和哉が納得して了解すると、頼子はホッとして彼に近づき、その腕に自身の柔らかい腕を絡めてくる。
「ごめんなさいね、お兄ちゃん、、、、」
「おい、一緒に居るとマズイんじゃないのか?」
「ここなら、通りの陰になって見えないですよっ。」
 頼子の爽やかな女の臭いが和哉の鼻をくすぐる。

 頼子が帰宅方向と反対側に走ってしまったので、住宅地の裏通りを腕を組んで歩いて戻る二人。
「あ、そういえば、さっきお兄ちゃんすごく嬉しそうな顔をしてたけど、何かあったんですか?」
 頼子は、校門で声をかけて来た時の和哉の顔がやたらにやにやしてたのを思い出す。
「うん?顔に出てたかなあ。」
「出てました、思いっきり。」
「ははは、、、実は、午前中に教習所の中級試験に一発で合格してさ。」
「ええっ、ホントですか?すごーいっ!」
 頼子も、剣道部の連中と同様に驚きと尊敬の眼差しで和哉を見る。
「試験って、いつも通ってる射撃訓練場の試験ですよね。すごいっ、かっこいいーっ。流石はお兄ちゃんですっ。」
 和哉の合格に、わが事の様にはしゃぐ頼子。
 異獣の脅威という物が身近に存在するこの時代、人類の敵である異獣から市民を守る自衛隊や民間防衛組織の警備員は、社会的にも広く尊敬される職業だった。
 兵士や軍隊に対する見方も、人間同士の戦争ばかりだった20世紀の時とは受け止められ方がまるで異なっているのは当然である。
 自衛隊員や民間警備員は女性にも広く人気があり、有能なエリート兵士は雑誌などでも取り上げられて英雄視されたりしていた。 頼子の様な女子高生の間でも、市民を守る兵隊さんへの素朴な憧れを強く持っている娘が多かったのである。
 裏通りを歩きながら、試験の際の銃撃戦の様子などを頼子に話して聞かせる和哉。
 その度に、へぇーとか、すごぃー、とか、女の子らしいオーバーなリアクションで感心した様子を見せる頼子。

 
 和哉たちの住む邸宅は学校のすぐ近くなので、二人は直ぐに家の玄関についた。玄関を上がって一階の居間に入る二人。
「ただいまー。」
「おう、和哉。頼子も帰ってきたか。」
 居間のテーブルの所には、めずらしく恵理が来ていて、椅子に座って茶を飲んでいた。
「お、おかりなさい、和哉くん。」
 恵理の向かい側には妙も座っている。何か二人で話していた様だった。
「おう、恵理、帰ってきていたのか。」
「うむ、ちょっと用事があってな。」
「用事?」
 上着をハンガーにかけながら和哉は恵理に聞く。
「うむ、、、、その前に、お前が私と妙に話す事があるだろう。それを聞かせてもらおうか。」
「うん?、、、、、、、」
 和哉は恵理の言葉に戸惑ったが、自身の中級試験の事だと気がついた。恵理は飛燕機関と関係が深い。彼女は試験の結果を既に知っている様だ。
「、、、、そうだな。それじゃあ、話させてもらうよ。」
 和哉は、恵理の向かい側に座る。妙は席を移動して恵理の隣に座りなおした。
 二人と向かい合って、試験合格とその後の事について話し始める和哉。

「、、、、で、俺は人事課の担当者からも誘われたし、飛燕機関の警備員をやってみようと思うんだ。俺の能力を生かせる職場だと思うし、、、、」
 和哉は、巡回警備員になりたいという自らの希望を恵理と妙に語った。
「、、、どうかな、恵理、妙。」
「駄目だ。」
「だめ、ぜったいだめ。」
 二人とも即答だった。 
「、、、、、、、、、、、、、、」
 にべもない二人の態度に、苦笑いしたまま固まってしまう和哉。

「ええっ、どうしてですかっ??」
 驚いた声を上げたのは、少し離れた所で三人の会話を聞いていた頼子だった。彼女にとって、恵理と妙の反応はまったくの予想外だった。
「どうしても何もない、駄目だ。」
「だめ、ぜったいにだめ。」
 再び強い調子で否定する二人。あまりの強い拒絶に、頼子はそれ以上何も言えなくなってしまう。
「、、、、、あ、いや、そのだなあ、、、、一応訓練所の教官も俺に適正があると言ってくれたし、この仕事は上手くこなせそうなんだよ。いつまでもこの家で仕事もせずぶらぶらしてる訳にもいかんし。」
「ぶらぶらしてればいいのだ。お前が稼ぐ必要なぞ無い。」
 まるで和哉の言葉など意に介さず切り捨てる恵理。
「いや、まあ、金の問題はそうだろうけど、俺の立場が、、、、」
「そんなものは知らん。、、、そもそも、お前は、巡回警備員の仕事がどういうものか知っているのか。」
「い、いや、そんなに詳しくは、、、、」
 物事を楽観的に考える和哉は、仕事の内容についてはあまり調べていなかった。
「巡回警備員の仕事は厳しい。時間は不定期だし、深夜の警備も多く、なかなか帰宅すら出来ない。休日でも異獣が出現すれば召集もかかる。私も最近は多忙だが、警備員達もみな私と同じ様な多忙さだと思って間違いない。」
「、、、、、、、、」
「、、、しかも、異獣の出現は地域によって偏りがあるから、警備員は異獣出現の多い地域に集中して派遣される。警備員は自宅を離れて遠い地方に赴任させられる可能性がある。しかも、赴任場所は頻繁に移動する事が多い。、、、、頼子。」
 恵理は、頼子の方を向いて言う。
「和哉が警備員になれば、和哉はこの家を離れてほとんど帰ってこれなくなるのだぞ。それでもいいのか。」
「えっ、それは、、、、ちょっと、嫌です。」
 頼子は、恵理にそう言われると、嫌だと言うしか無かった。
「、、、、、、しかし、それは全ての警備員がそうなんだろ?異獣から市民を守るためには仕方が無いと思うぞ。俺もその程度の覚悟はある。」
「、、、、和哉くんは、わたしたちをおいてっちゃう気なの?わたしは、和哉くんといっしょにいたいだけなのに、、、。」
 今度は妙が、和哉の言葉を否定する。
「いや、別に置いていくつもりは、、、少し離れるのは仕事だからしょうがないじゃないか。」
「しょうがなくないよっ!しごとなんて知らないよっ!わたしはもう和哉くんとはなれたくないっ!!」
 興奮して声をうわずらせ、叫ぶ様に言い放つ妙。
 彼女は一度和哉との仲を母親に引き離された経験があり、再び彼と別れる事はどうしても嫌だったのだ。
「、、、、、、、、、、、、、、」
 どうにも話が続けられなくなり、黙るしかなくなってしまう和哉。

 四人は数分間押し黙ったままで、居間全体に重い空気が流れる。恵理だけが、いつもと変わらぬ様子で平然と残りの茶を飲んでいた。
「、、、、、はああ~~~、、、。」
 ついに諦めた様に、深いため息をつく和哉。
「、、、、判った。この件はもう少し良く考えるよ。済まなかったな。」
「、、、そうだな、良く考えておいてくれ。」
 苦笑いしながら立ち上がる和哉。
「少し、部屋に行ってるよ。」
 ちょっと間を置こうと、自室に退散しようとする和哉。
「、、、わたしは、ゆるさないからね。ぜったいにだめだよ。」
 和哉の背に向かって釘を刺す妙。頭をぼりぼり掻きながら部屋を出て行く和哉。 

「あ、、、、、、」
 一方、様子を見ていた頼子は、和哉の背を心配そうに見つめる。
 それから妙の方を見て、思わず睨み付ける様な目になってしまう。
「妙さんっ、今のは、ちょっとっ」
 頼子は、それだけ言うと、和哉を追って駆け足で部屋を出て行く。 


 頼子が階段を駆け上がると、和哉は二階の自室に入る所だった。
「お兄ちゃんっ!」
「よお、頼子、どうした。」
 頼子が駆け寄ると、和哉は普通に接して来た。特に怒ったりしている様子は無い。
「お兄ちゃん、さっきは、あの、、、、。」
「ああ、ちょっと変な所を見せちまったなあ。すまんすまん。」
 にこやかに笑いながら部屋に入る和哉。頼子も後について一緒に入る。

 部屋にある冷蔵庫からジュースを取り出し、グラスを二つ出して注ぐ和哉。
「大丈夫?お兄ちゃん、、、。」
「ああ、心配してくれたのか。、、、別に気にはしてないよ。」
「そうなんですか?、、、」  
 ジュースを受け取りながら、なお和哉の顔を心配そうに見つめる頼子。
「、、、、、ひどいですよね、恵理さんも妙さんも。せっかくお兄ちゃんが頑張って合格したのに。あんな言い方は無いじゃない、、、。」
 頼子は恵理と妙に憤りを感じていた。彼女は日頃から熱心に練習場に通う和哉の姿を感心して見ていたので、それを言下に否定してしまった二人の態度に納得がいかなかったのだ。
「、、、、まあ、二人に反対されるのは予想通りだったからなあ。仕方が無いよ。恵理や妙の気持ちも判るし、、、。」
 一方、和哉の方は以前の恵理や妙の言動から、反対される事自体はある程度予想はしていた。そのため、それほど怒る事もなく平静を保っていた。
「そうなんですか?でも、少しはお兄ちゃんのやってる事を認めてもいいのに、あんなのは無いと思うな。普通ならみんなでお祝いパーティーくらいしなきゃいけないのに。」
「ははは、お前はお祝いしてくれるかー、ありがとう、頼子。」
 嬉しそうに頼子の頭をなでる和哉。


 和哉になにか軽いつまみを持っていこうと、一旦一階に下りる頼子。
 居間に入ると、頼子の顔を見た妙が話しかけてきた。
「頼子ちゃん、あの、、、、和哉くんは、どうしてる?」
「別に、、、、普通でしたよ。特に怒ってるようすはありませんでしたっ。」
 わざとそっけなく答える頼子。
「そ、そう、、、」
 なんとなくホッとした表情を見せる妙。一方、恵理はいつものポーカーフェイスで言う。
「和哉はあの程度の言い方では堪えんよ。、、、むしろ、あれで怖気づいて警備員になるなどという話を諦めてくれれば、こっちとしては助かるのだがな。」
 恵理の物言いにカチンと来る頼子。
「恵理さん、そんな言い方は無いと思いますっ!あんなにお兄ちゃんが頑張っているのに、ひどすぎですよっ!」
 頼子は、思わず大きめの声で頼子を非難してしまう。
 その声にびくっと身を震わせる妙。一方、恵理は表情を崩さず、頼子の方を見てかすかに笑って言う。
「、、、、、、、、そうだな。ちょっと言い過ぎた。気に障った様ですまない。」
「えっ、いえ、その、、、、、」
 頼子は、恵理が優しい微笑で素直に謝ってきたので、逆に戸惑ってしまい、二の句が継げなくなってしまった。

 そんな頼子に、恵理は続けて柔らかい調子で語りかける。
「、、、、頼子、お前はどうなのだ?和哉がもし警備員になったとして、なかなか会えなくなるのは淋しくはないか?」
 頼子は、少し考えてから言う。
「、、、、確かに、お兄ちゃんと離れて暮らすのは淋しいですけど、それがお兄ちゃんの希望なら、私は応援してあげたいです。、、、駄目、でしょうか。」
 話を聞いていた妙は、うつむいて無言のままだった。頼子からは目を逸らしている。
「ふむ、妙と頼子で、意見が分かれたな。、、、私は、和哉を危険に晒したくないという理由で反対だが、さて、どうするか、、、、。」
 恵理は椅子に座って少し思案していたが、やがて立ち上がって、頼子と妙の双方を交互に見て言う。
「、、、、この件に関しては、少し私に任せてくれんか?妙と頼子、そして和哉にとっても満足できる解決策を考えたいと思う。、、、、では、私は仕事があるので、そろそろ行かせてもらおう。」
 恵理は、そう言って扉の方に歩いて居間を出て行こうとする。
「恵理さん、これからまたお仕事に行くんですか?今日の夕ご飯は、、、、。」
「ああ、夕食はいい。実は今日は忙しくて、和哉の話を聞くためにむりやり時間を割いてここに来たのでな。もう行かなくては。」
 廊下に出て行こうとする恵理の背に、今度は妙が立ち上がって思わず声をあげる。
「えっ、恵理ちゃん、わたしは、、、、。」
 妙は今にも泣き出しそうな表情だった。そんな彼女に、恵理は振り向いて笑って言う。
「大丈夫だ、妙。お前と和哉は絶対に別れさせない。安心して任せてくれ。」
 恵理は、ぎこちない空気の二人を残して、玄関を出て行った。 



 恵理が邸宅を出る少し前の頃、和哉たちの邸宅から少し離れた藤堂邸の食卓では、飛燕機関の巡回警備員である藤堂航が、久々に自宅で夕食を楽しんでいた。
 三十歳過ぎの彼は独身だったが、広い邸宅には同居のかたちで龍造寺美帆子と一色空の二人の女子高校生が住み込んでいた。
 家事全般は彼女達二人がこなしており、藤堂が美味そうに食べている食事は空が作った物だった。
「いやー、本当に空さんの作った料理はおいしいよ!最近は支部の食堂の定食ばかりだったから、久々で感激だよ~。」
「急いで作ったので簡単な品ばかりですが、沢山召し上がって下さいね。」
 空は、大食漢で茶碗の飯をぺろりと平らげる藤堂に、おかわりを盛ってやっていた。
「も~、航さん、もうちょっとゆっくり味わって食べなよ。」
 美帆子は、あまりにも急いで飯を掻き込む様にがつがつ食っている藤堂を、呆れ顔で見ている。
「ああ、ゆっくり食べたいんだけど、直ぐにまた行かなきゃならないからね、、、モグモグ。」
 喋りながら料理を口に詰め込んでいる藤堂の姿はいささかユーモラスだったが、美帆子はそんな藤堂が嫌いではなかった。彼にはなんとなく癒される雰囲気を感じている。大柄でたくましい彼の体型も、美帆子の好みに合っていた。
「、、、、あー、食べた食べた。ご馳走様、、、、ゲップ。」
「はいはい、お茶ですよ。」
 一気に夕飯を平らげて咽がつかえた藤堂に、用意よく空が茶を出す。

 航が、空から出された茶を飲んで食べた物を胃に流し込んでいると、彼の携帯の着信音が鳴り響いた。
「、、、、はいっ、藤堂です。ああ、春日様、、、、判りました。直ぐお迎えに向かいます。」
 電話を切った航は、立ち上がって身支度を整え始める。
「、、、、連絡が来たから、僕はもう行くよ。夕飯ありがとうね。」
「もう行くの?もう少しゆっくりしてけばいいのに。」
「いやー、仕事だからねえ。」
「、、、しょうがないなあ。」
 そう言うと、美帆子は航が脱いでいた上着を取って彼の背中に回って被せる。
 一方、空は航の前に回って、彼のネクタイをきちんと締めてやる。
「あっ、き、着るのは自分でやるからいいよ~。」
「航さん、自分でネクタイ締めると必ず曲がっちゃいますし。」
「い、いやあ、困っちゃうなあ。」
 美しい女子高生二人に前後から挟まれる格好になり、デレデレと表情を崩してしまう航。いささか情けない姿だったが、この状況では、男としてそうなってしまうのもやむを得ないとも言えよう。


「じゃあ、行って来るね~。」
「いってらっしゃーい。」
 玄関の外で見送る美帆子と空に、車の運転席からにこにこ笑って手を振る航。黒塗りの飛燕機関専用車が走り去っていく。
「、、、、、行っちゃった。」
 道の向こうに消えていく専用車を見届けてから、家の中に戻る二人。
 居間に戻って食事の後片付けをする空。美帆子の方はソファーに身を沈めてふうとため息をつく。

「せっかく久々に帰ってきたのに、もう行っちゃうんだもんなー。」
 ちょっと淋しそうに美帆子が言う。
「、、、、お仕事だからしょうがないわよ。最近異獣の出没が多いらしいから。」
 空が諭す様に言う。
「、、、、そもそも、あの人はなんであんなに一生懸命仕事してるのかなあ。働かなくてもお金なんか一杯あるじゃん。」
 藤堂家も、妙の京極家と同様に蟻集市では名のある名家であり、航は十年前に事故で死んだ両親から莫大な遺産を相続していた。
 彼はあくせく働かなくともその遺産だけで十二分に暮らしていける身分であり、相当な激務である飛燕機関の巡回警備員をする必要はまったくない様に見える。
 美帆子には、航がなぜあれほど熱心に仕事に打ち込む理由が判らなかった。
「、、、、まあ、お金の問題じゃないんでしょうね。」
 空はテーブルを拭きながら言う。
「私だったら、お金を使っておもいっきり遊んじゃうけどなー。人生楽しまないと損じゃん。」
「ふふっ、美帆子じゃ遺産を数年で使い果たしてしまいそうね。」
「それでもいいじゃん。空と二人で世界中を旅行したりして。外国でイイ男を引っかけまくってさー。イラン系の男とか良くない?」
「、、、、あんた、そういう趣味もあったの。」
 二人のお喋りは、他愛の無い方向に向かって続いていく。
 

 その後、自分達の夕飯を済ませた後、美帆子はTVを見てくつろいでいた。
 空はいつもの様に自分のPCに何事か打ち込んで作業していたが、ふと顔を上げて美帆子に声をかける。
「美帆子、、、、航さんが居ないと、淋しい?」
 美帆子は振り向くと、ちょっと考えてから言う。
「んー、まあ、そこまで淋しいって訳じゃないけど、、、、。ただ、最近はあの人とセックスしてあげてないし、仕事ばかりで航さんも息がつまるんじゃないかなって。」
 美帆子は意外に真剣な顔で言う。彼女は普段の素行とは裏腹に情の厚い面があり、仕事に打ち込みすぎる航の事を真面目に心配していた。 
「、、、、確かに、航さんはちょっと頑張りすぎる所はあると思うけど、心配し過ぎてもしょうがないわよ。あの人は大人だし、私たちがあれこれ言うのは出過ぎた事よ。」
 空はそこまで言うと、PCの作業を止めて続ける。
「航さんはともかく、美帆子の方はどうなの?最近男とあまり遊んでないみたいだし。」
「、、、、最近めぼしいのが見つからなくてねぇ、、、。漁る場所を変えようかな。」
「牧野先輩には振られちゃったしね。」
 ガクっと上半身を崩す美帆子。
「うっ、ほ、ほっといてよっ。」
「あれ?その様子だと、意外と本気だったとか。」
「なに言ってるのよ。あんなやつほかのザコ男となんにもかわんないよ。ははは、、、」
 空は、美帆子が和哉からプレゼントされたイヤリングを好んで身に着けているのをもちろん知っている。

 空は、そんな美帆子を見かねて言い出した。
「、、、、、まあ、男の代わりにはならないけど、、、私ならいつでも相手してあげてもいいわよ。いい加減飽きてるかも知れないけど」
 そう言われて、美帆子の眼が突如輝く。
「えっ、いえいえいえ。空が居れば男なんて全然要らないよっ。私の最愛の人はいつだって空なんだから。」 
「そう、、、、じゃ、今日はどういう風に遊ぶ?」
 空は、色気たっぷりの流し目で美帆子を見つめる。見つめられて思わず頬を染めてしまう美帆子。
「そ、そうだなあ、、、。今日は私が攻める役をやろうかなっ。空が襲われる方。」
「いいわよ、、、、じゃあ、今日は私が純情な少女役。」
 空は既にその役になり始めていて、目を細めて頬を少し赤らめている。
 元々、彼女の容姿は可憐な美少女そのものなので、少しの演技でいつもの秀才然とした印象は消えうせ、か弱い乙女に化けてしまう。

 恥らう美少女に化けた空を見て、ごくりと唾を飲み込む美帆子。
「おぅ、、、、じ、じゃあ、服を脱いでもらってもいいかな。じっくり空の身体が見たい。」
「ええ、いいわよ、、、。」
 空はスムーズな手つきでするすると衣服を脱ぐ。下着まで全部脱いで、その細く美しい肢体を美帆子の前に晒す。
「、、、、、、、、、、、、」
 美帆子は、言葉も無く食い入るように空の裸体を見つめる。
 彼女は小柄で胸もあまり膨らんでいなかったが、それが逆に身体の美のラインを洗練させている。小柄な女性を好む美帆子にとって、空の身体が描く線はまさに理想のラインだった。
「空、、、、」
 美帆子は立っている空に近づくと、かすかに盛り上がる胸の膨らみに手を当てる。
 そして、手を背中に回して空を抱き寄せ、その唇を奪う。

 二人の美女は、激しく唇を吸い合い、互いの舌を絡めさせる。
 美帆子と空は、もつれあいながら傍らのソファーに倒れこみ、甘い吐息を吐き出しながら、女同士の快楽に溺れていった。



ーーーーーーーー 続く




 「初恋の人」その2です。
 新ヒロインの津軽梨佳はいきなりお休み。飛燕機関の警備員になろうとする和哉に対する、恵理、妙、頼子の三人の態度の差が焦点になる話です。
 最初、この就職話は短く済ませる予定でしたが、前回の「母と娘」で描いた妙の複雑な心境の描写を生かすため、少し長めの描写に。
 ありがちなパターンだと、この後で和哉が妙と恵理を説得してめでたく巡回警備員に、、、となる所ですが、そういう風にはしない予定です。
 とにかく書いてる当人も嫌になってしまうほど都合よくモテまくる和哉(笑)ですが、あくまで恵理と妙の二人の女の業には逆らえない、というのが彼の運命と位置づけています。
 
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