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LIBERTY・オリジナル18禁アダルトフィギュア ガレージキットの、販売用完成品製作日記&原型製作進行を記していくブログです。
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春日 恵理編  22  初恋の人  その3
 翌朝、眼を覚ました和哉が階段を降りて居間に入ると、既に制服に着替えた頼子がソファーに座ってTVを見ていた。
「おはよう、頼子。」
「あっ、おはようございます、お兄ちゃん。」
 頼子の声に今ひとつ元気が無い。
 居間から見えるダイニングキッチンでは、妙が朝食を作っているのが見えた。
「おはよう、妙。」
「あ、、、おはよう、和哉くん。」
 やはり、今ひとつ声のトーンが低い。
 トーストと簡単な野菜炒めの朝食を運んでくる妙。静かに三人で朝食をとる。
「、、、、まだ昨日の事で喧嘩してるのか?あれは俺が悪かった。謝るから機嫌直せよ。」
 和哉が飛燕機関の警備員を志望していた件で意見が分かれた妙と頼子は、お互いがちょっと険悪な雰囲気になってしまい、そのまま朝になってもそれが尾を引いていた。
「、、、、別に、お兄ちゃんは悪くないですよ。妙さんがひどすぎます。」
「、、、、、、、、、、」
 頼子の非難に無言で返す妙。
「、、、、、まあ、とりあえず警備員の件はもう少しちゃんと考えるよ。」
「えっ、でも、、、、。」
「昨日はあんまりあっさり試験に合格しちゃったんで、俺も舞い上がってたんだよ。恵理の言う通り、仕事の内容について良く調べてすらなかったし。、、、もうちょっと落ち着いて良く検討しなきゃな。」
「そうですか、、、それも、そうですよね。」
 和哉の言葉に頷く頼子。
 なお押し黙っている妙に、朝食を直ぐに平らげた和哉が近づく。
「、、、なるべくこの家から離れないで済む就職口を考えるよ。安心しろ妙。」
 和哉はそう言って妙の頭を優しく撫でる。
「う、うん、、、、」
 妙は和哉を見上げて少し笑うが、どうしても不安は隠せない様子だった。  


「えっ、上級過程に進むんですか!それは凄いですね、、、、。」
 和哉の言葉を聞いて、佐藤インストラクターは驚きの声を上げる。
「上級は俺にはちょっと難しいですかね。」
「いや、牧野さんなら、恐らくは大丈夫かと、、、、。しかし、上級過程は本格的な軍事訓練になります。内容もかなりハードですし、期間も長くなると思います。それでもよろしいでしょうか。」
「はい。ぜひやってみたいと思います。よろしくお願いします。」

 和哉はいつもの様に郊外の飛燕機関の射撃練習場に行くと、佐藤インストラクターにそう申し出た。希望そのものは問題なく受け入れられ、和哉は細かい日程や連絡事項などの説明を受け、いくつかの書類に記入した。
 普通の人にとってはかなりハードルが高いと言われた中級試験だったが、和哉はあまりにそれを容易く飛び越えてしまったため、むしろ物足りなさすら感じていた。試験そのものもサバイバルゲームか3D映像のシューティングゲームをやっている様な緊張感の無さだった。
 彼は、もっと自分の能力の限界を試してみたかったのである。和哉は、自身が常人を超えた才能の持ち主であるという自覚があまり無かった。その点は以前から恵理に指摘はされているのだが、やはり実際に能力の限界を確かめてみなければ納得がいかなかったのだ。

「、、、、それでは、中級過程の卒業証書代わりと言っては何ですが、この自動小銃所持許可証をお渡しします。使い方はお分かりですよね。」
 佐藤インストラクターは、そう言ってオリーブドラブ色の小さなカードを和哉に手渡す。
 この自動小銃所持許可証は、対応する銃のセンサーキーにかざすと自動的に安全装置が外れ、射撃可能になる仕組みだった。
 市中に多くの銃が出回る銃社会となった日本で、許可された人間だけが自動小銃を扱える様に制限するための工夫である。もっとも、闇市場にはそんな安全装置の無い自動小銃も多数出回っていたのだが、、、。 

 上級過程の訓練を始めるには少し準備期間が必要という事で、1週間程度は休みになる事になった。
 今日の訓練も無かったので、和哉は佐藤インストラクターとの話を終えると、玄関前のロビーの一角に置いてある、警備員関係の就職案内のパンフレットを取って読んでみた。
 警備員の求人そのものは沢山あって選び放題だったが、勤務内容はどれも結構厳しいものだった。パンフレットの棚の横にあるデータベース端末を使っても調べてみたが、やはり同様である。やはり、いつ出現するか判らない異獣相手の仕事であり、普通のサラリーマンとは訳が違う。和哉は自分の見込みの甘さに舌打ちをした。
 和哉自身は、つい数ヶ月前まで昼夜逆転の不良生活を送っていたので、勤務時間が不安定なのにはさほど抵抗は無かったが、なるべく和哉と一緒に過ごしたいという妙の希望を無視する訳にもいかない。
(まあ、もう少し良く考えてみるしかないか、、、。)
 今のところ、特に結論を急ぐ必要もない。和哉はロビーを出て帰宅の途についた。



 その頃、恵理はA市の飛燕機関支部の建物内にある、恵理専用の情報管理室にいた。
 いつもの様に、恵理は彼女専用の情報表示モニターを作動させて、画面中にあらゆる情報を同時に洪水の様なスピードで表示させていた。常人が見ても何が映っているのか理解できないが、恵理はそこに映っている全ての情報を瞬時に頭脳に記憶していく。
 情報の洪水は数分で終わり、恵理はここ数日に起こった様々な事柄をすべて記憶した。
「、、、、、、、」
 しかし、なにか心に引っかかる部分があるのか、恵理は無音のモニターを前に少し目を閉じて考え事をしている。
「キーボード」
 恵理がそう言うと、彼女の手元に仮想3D映像のキーボードが出現する。恵理がそれを素早く操作すると、画面に異獣の出現記録が大量に表示されていく。
「む、、、、、、」
 それらを見ていた彼女の表情が、疑念から確信に変わった。出現記録を表示させたまま、彼女は秘書の菊池を呼び出す。

『はい。菊池です。何か御用でしょうか。』
「うむ、今数日中の周辺地域の異獣の出現傾向を見ていたのだが、気になる部分があってだな。」
『、、、、、、最近と言うと、飛翔タイプの蝙蝠型異獣の出現が目立ちますね。』
 画面に映る菊池も、素早く情報を目で追いながら言う。
「そうだ。その蝙蝠型異獣だが、出現傾向から判断すると、近くに少なくとも数十体程度の群れがあると想定出来る。これは注意が必要だ。」
 恵理の言葉に菊池の表情が厳しくなる。
『群れですか。それは危険な事態ですね。、、、自衛隊に連絡して探索を要請しましょう。』
 菊池は、恵理の推論に対してまったく疑念を挟まない。自分が仕える主の頭脳を完全に信頼していた。
「うむ、頼む。群れが居るとすれば、H市近郊にある山間部のどこかだと思う。、、、あと、我々もH市周辺に退魔師を派遣して警戒を厳重にせねばならん。そちらの用意も頼む。」
 異獣が日常的に出現する様になってから、山間部のいくつかは異獣に占拠されて人間の入り込めない危険区域になっており、そこに異獣の群れが住み着く事が良くあったのである。

『、、、あ、H市と言えば、3日後に当家傘下の新ビジネスビルの新築パーティーがありますね。、、、、その行事は中止させましょうか。』
 H市周辺のデータを調べていた菊池がそんな事を言う。
「む、、、その話は確かに聞いているが、当家のイベントだけ中止しても意味はあるまい。この程度の危機で市内全域に警戒態勢を敷くのは難しかろう。」
 異獣の出現があいつぐこの時代、少々の危険で街の機能をストップして避難していては、人々は生活するのもままならなかった。ある程度リスクを負いながらの経済活動は当たり前の事となっている。
「、、、市民がいつもの生活を続けていくのを守るのが、我々退魔師の使命だからな。なるべく一般人には日常通りに過ごしていて欲しい。」
『、、、、了解しました。』
「あ、あと、どうせならそのパーティーに私も少し顔を出すか。現地視察のついでにな。」
 その後も恵理と菊池は、モニター間で通話しながら蝙蝠型異獣に対する対策の議論を続ける。



 その日の正午過ぎ、蟻集市の商店街にあるファミレス「スプリングサンズ蟻集中央店」は、昼食時間のため客で賑わっていた。装飾性の高い制服を着た可愛らしいウェイトレス数人が、忙しく店内を回っている。
 そんな喧騒の中で、なぜか厨房の端でぼんやり立っているウェイトレスが一人。
”えへへ、牧野君、今日も来ないかな、、、、”
 津軽梨佳は、昨日店で偶然出会った和哉の姿を思い出して妄想にふけっていた。脳内の和哉はだいぶ美化されていて、優しく梨佳に向かって微笑んでいた。
”ああっ、本当に来てデートなんかに誘われたらどうしようっ。”
 実際にはたいした会話も交わしていないのに、妄想はもはや街で手をつないで歩く二人の情景にエスカレートしている。顔を手で覆って恥ずかしがるポーズをする梨佳。
「、、、、あのー、津軽さん。オーダーの品を運んでくださいね。」
 仕事をしていない梨佳に、アンドロイドウェイトレスの春日部巴(かすかべ ともえ)が注意する。
「、、、は、はいっ、ごめんなさい巴さんっ!」
 アンドロイドの同僚に注意されてあわてて仕事に戻る梨佳。人間としての尊厳ゼロである。

 春日部巴は、個人用・業務用アンドロイドメーカーの最大手タチバナコーポレーションが製造・販売している、業務用の接客アンドロイドである。
 業務用アンドロイドは用途によって仕様も価格も様々だったが、巴はグレードの高い高級仕様で、かなり人間に近い外見と機能を持っていた。その頭脳は専用のプログラムによって擬似的な感情まで組み込まれている。皮膚の質感や仕草なども普及機種より自然で、注意深く観察しなければ人間と勘違いしてしまう程だった。
 もっとも、精巧に作られているとはいえどうしても無機質に見える部分はあり、観察力の高い人間には直ぐにアンドロイドと見破られてしまうのだが。
 しかし、その人形的な美しさを逆に好む嗜好の人間もけっこういて、巴を見にわざわざ通ってくる固定ファンが、開店まもないこの店でも既に数人ついていた。中央からすこし離れた蟻集市では、まだまだ巴の様な高級アンドロイドは珍しかったというのもある。

 そんなスプリングサンズの店内に入ってくる、背の高い男が一人。梨佳の妄想の相手だった和哉である。彼は入り口に居た店員の案内を受けて、適当な席に座る。
「ご注文がお決まりでしたら、、、、」
「味噌ラーメン一つ。大盛りで。」
「かしこまりました。」
 和哉の即座の注文を受けて去っていくウェイトレス。梨佳や巴とは別の店員だったが、和哉は彼女の容姿を即座に値踏みして、”並よりやや上”、と評価する。
 和哉がこの店に再び来た目的は梨佳だった。並外れた美人で彼の好みに合っていたというのもあるが、昔どこかで会ったという自身のかすかな記憶が気になっていたからである。
 待ち時間中に店内を見回すと、店の奥の方で長い髪をなびかせて梨佳が食器を運んでいるのが見えた。相変わらず足取りが危なっかしい。
”あれで店員が務まるのかね、、、、”
 和哉はその姿を見て苦笑するが、とりあえず今日も店に居るのは確認した。あとは声をかける機会を見つけるだけである。

 その機会は直ぐにやってきた。注文の品を持って来たのがその梨佳本人だったのだ。
 梨佳は、大盛りのラーメンを盆に載せて危なっかしく運んでくる。
「お待たせいたしました。ご注文の品で、、、、」
「ああ、ありがとう。」
「、、、ええっ、ひゃあっ!」
 席に座っていたのが和哉だと気づくと、梨佳は激しく動揺してラーメンを落としそうになる。
「おおっと。」
 素早くラーメンの丼を受け止める和哉。勢いで大盛りのスープが少しこぼれる。
「あっ、あわわわわっ、すすすすみませんっ!」
「あー、大丈夫大丈夫。」
 気が動転して慌てるだけの梨佳を制して、テーブルを手近な紙ナプキンで拭く和哉。 
「そっ、そのっ、も申し訳ございませんっ。わ私失敗ばかりで、、、」
 店長にいつも謝る調子で和哉に謝ってしまう梨佳に、和哉が聞く。
「それは別にいいんだけど、君、名前なんて言うの?」
「えっ、わ、わたしは津軽梨佳と言いますっ。つがる・りか。津軽は津軽三味線の津軽で、梨佳の梨は果物のなしと同じ字で、、、、」
 名前を聞かれて、いきなり漢字の書き方まで解説し始める梨佳。和哉は苦笑して再び彼女の言葉を遮って言う。
「あー、その、君はここの仕事は何時までなの?」
「、、あっ、はいっ、朝八時から昼二時までです。」
「、、、そうか、それは丁度いいかもな。」
 和哉は少し考えると、メモ帳を取り出してペンで何事か書く。梨佳の背後を見ると、店長らしき人物がこちらを伺っていたので、長話は出来ない。
 メモを書き上げると、そのページを破りとって梨佳の手に渡す。
「、、、じゃあ、仕事が終わった後で、な。」
 そう言って、和哉はにこりと笑って梨佳に目配せする。
「えっ、これは、あのっ、そのっ、、、、」
「ほら、同僚が呼んでるぞ。」
 和哉は、何事か梨佳を呼んでいる巴を指差して言う。
「ああっ、すすみません。それじゃあっ」 
 あわてて巴の方に駆けていく梨佳。
 そんな梨佳の後姿を見ながら、和哉は割り箸を割ってラーメンを食べ始める。
 大盛りラーメンをぺろりと平らげた和哉は、何事も無かった様に席を立ち、会計をして店を出ていった。


 勤務時間が終わり、私服に着替えた梨佳は裏の業務員専用口から外に出る。
 梨佳は、和哉からもらったメモ帳をもう一度かぶりつく様に見直してから、繁華街に出て歩き出す。
”ここここ、これって、ほんとにデートのお誘いだよね、、、、”
 梨佳の心臓が早鐘の様に激しく鳴り響く。メモ用紙には、{近所のA喫茶店で三時に待ってます}という簡単な走り書きが書いてあった。歩いて数分ほどの距離にあるその喫茶店に早足で向かう梨佳。

 お洒落な店構えの喫茶店の前には直ぐに辿り着いたが、その場でカチコチに固まってしまう梨佳。
「、、、、、、、、、」
 いきなり店内に入るのを躊躇した彼女は、一旦入り口から離れて、店のウィンドウを覗き込んできょろきょろと店内を見回す。和哉らしき姿は見当たらない。
 更に首をかしげて店内を探す梨佳。彼女は背も高めで髪が長いため、その挙動不審のポーズが傍目には目だってしょうがなかった。通行人があやしげに彼女を見ている。
「、、、、、何してんの、君。」
「はいっ、えーと、、、。」
 声をかけられた梨佳が振り向くと、そこには困惑した表情の和哉が立っていた。
「はっ、はわわわわわっ、ごっ、ごめんなさいいいっ!!」
 びっくりして、何故かあわててその場を逃げようとする梨佳。そんな彼女の手をはしっと掴む和哉。
「どこに行くんだ。この店に来たんだろ?」
「えっ、ああのそのあのっ、、、。」
「まあ、落ち着けって。とりあえずなんか飲もうぜ。」
 和哉は苦笑しながら、梨佳の手を引いて喫茶店に入る。

 落ち着いた照明の店内に入り、適当な席に向かい合って座る二人。
「俺はコーヒーだけど、君はどうする?」
「ええっ、わ、わたしは、、、、コーヒーでいいですっ。」
 店員に二人の注文を出す和哉。相変わらず梨佳はガチガチに緊張していた。
 そんな彼女を見て、初対面の時の妙や頼子の事を思い出していた。二人も和哉と会った最初の頃は似たような反応だったのである。
 ただ、梨佳の場合、外見は成熟した大人の女性だったため、その初心すぎる態度はかなり滑稽に見えてしまう。
「えーと、、、、、梨佳さんという名前だったね。俺は牧野和哉と言うんだ。よろしくな。」
 和哉の名前を聞いて、突然反応する梨佳。
「ああっ、やっぱり牧野君だったんですねっ!!、、、、私は三年の時に一緒のクラスだった津軽梨佳ですっ!、、、、覚えて、、、、、ない、ですよね、、、。」
 一気にまくしたてる様に言う梨佳。が、和哉はそう聞いて、はて、、、、と首をかしげる。
「えーっと、三年と言うと、いつの三年?」
 高校三年を三回もやっている和哉は、そういう間抜けな聞き方をしてしまった。
「?、、、、、二年前の三年D組です。その時、同じクラスだったんです。、、、、覚えてないですよね。」
「うーん、、、、。すまん。確かに覚えてない。」
 二年前の最初の三年の時は、和哉は確かにD組だったが、梨佳の事は記憶に無かった。女に眼の無い自分がこんな美女を見逃す筈は無いのだが、とまた首を捻る。

「、、、、梨佳さんは、学生時代は今と同じ髪型だった?」
 和哉はそう聞いてみる。
「えっとー、高校の時は違う髪形でした。、、、、今より髪は短くて、三つ編みでメガネもかけてたと思います。
 ああ、なるほど、、、と和哉は納得する。
 三つ編みとメガネという要素でもう一度脳内の記憶を再検索すると、該当すると思われる女子生徒の姿がぼんやりと浮かび上がってきた。
「うむ、、、、、、クラスの端っこに、いつもそういう娘が居た様な気がする、、、、。」
「そっ、そうですっ。多分それが私ですっ。」
 和哉はなおも記憶を洗い出していたが、思い出してみると、けっこうその三つ編みの娘は良く見ていた気がする。 
「あー、そういや、、、、俺達が仲間同士で教室や廊下でだべってた時に、良く近くに居たよね。」
「はっ、はいっ!そうですそうですっ。それが私ですっ!」
 和哉が思い出してくれたので、思わずテンションが上がる梨佳。が、、、  
「ああ、あの変な娘がねえ、、、、変われば変わるもんだ。」
 次の言葉にいきなりテンション急降下。
「ええっ!いえ、、、、そうですね、変な子ですみません、、、、。」

「あ、いや、気に障ったら悪かった。」
「いえ、私、変な子ですから、、、、」
 梨佳はしょげ返って肩をすぼませる。どうも中身はあまり学生時代と変化が無いらしい。
「、、、、、良く俺たちのクループを遠くから見ていた様だけど、誰か好きな奴でもいたのか?当時から少し気にはなってたんだよな。」
 ”好きな奴がいた”というキーワードに激しく反応して顔を真っ赤にする梨佳。
「あわわわわ、あああのっ、そののっ、、、、」
「なんだ、本当にそうだったのか?それなら言ってくれれば紹介したのに。」 
「いいえ、そそれは、、、」
「グループの誰かな?信永の奴なら今でも連絡が取れるけど、あいつは恋人が居るからなあ。」
 和哉は、当時グループにいつも居た明智信永の名前を出す。
「いいえっ、その人じゃありませんっ。」
「、、、、違うのか。少なくとも俺じゃないよな。俺が見るとあんたは直ぐに逃げちゃってたし。あの時はなんか俺を怖がってたよね。」
 その言葉に対して、梨佳はぶるぶると激しく首を横に振る。
「いいえっ、ちち違いますっ。怖がってたんじゃなくってっ、そのっ、はっ、恥ずかしくって、、、、、」
 涙目で、搾り出す様にそれだけ言う梨佳。
「え?、、、、、、すると、、、、」
 和哉は、梨佳の言葉の意味をもう一度考える。
「、、、、俺?」
 自分の顔を指差す和哉に、顔を真っ赤にした梨佳は、今度はぶんぶんと首を縦に振った。


 コーヒーを飲み終わった二人は、一旦喫茶店を出て、繁華街から少し外れた通りで歩きながら話を続ける。
「、、、、、、なんだ、あの時は俺目当てだったのか。一言言ってくれれば良かったのに。」
「すみません。高校の時はどうしても勇気が出なくて、、、、。今でもすごくドキドキしてます。」
 梨佳はさっきよりは落ち着いていたが、まだ胸を押さえて動悸を鎮めている。
 和哉は自然とその胸に眼が行っていた。上着で隠れていてもかなりのボリュームがあるのが判る。
「、、、、、それにしても、見違えたなあ。高校の時とは全然印象が違うよ。判らないわけだ。」
「、、、メガネが無いと違いますか?卒業後にコンタクトに変えたんです。」
「今のあんたは体型がすごく大人っぽいからね。高校の時は記憶が薄いから、普通の高校生の体型だったと思う。」
 いかにメガネ+三つ編みであっても、目の前の今の梨佳のプロポーションであれば和哉が見逃す筈は無かった。卒業後にバストとヒップが急成長したに違いない。
「、、、、そうでしょうか。高校の時とそんなに違ってるでしょうか、、?」
 梨佳はきょとんとした表情で言う。彼女は自身の体型が極めて魅力的なのに気がついていない様子である。

 人通りの比較的少ない公園の横の小道を歩く二人。
 梨佳は急に無口になって、うつむき加減で歩いている。自分の方を向いていないのを良い事に、梨佳の身体を隅々まで鑑賞する和哉。何度見ても、外見上はかなりの美人と評価できた。
 一方、梨佳は何か思いつめた様に目を伏せていたが、決心した様に立ち止まって和哉の方を見る。
「あっ、あのあのあの、、、、」
 その洗練された美貌とは裏腹に、相変わらずどうにも彼女の会話はもたもたして進まない。
「うん?どうした。」
 しかし、彼女の会話ペースにイラつく事無く辛抱強く聞いている和哉。女性が相手の場合に限り、彼はかなりの忍耐力で話に付き合う面倒見の良さを発揮した。
「あのっ、あのっ、あのですねえ、、、、」
「まあ、おちついて、ゆっくりゆっくり。」
 子供に諭す様に言う和哉。
 そんな彼に助けられてようやく決意する梨佳。
「ああのっ、牧野君は、今、恋人いますかっ!!」
 周囲に聞こえる様な大声で言ってしまう梨佳。
「、、、、、、、、、、、、」
 内容はある程度予想出来ていたものの、梨佳の豪直球の質問に、流石の和哉も圧倒されて言葉を失う。
「、、、、、、、、、、、、」
 言った当人の梨佳の方も、和哉を見据えたまま固まってしまう。無言で立ちつくす二人。

”う~む、どう答えよう、、、、、、”
 和哉はちょっと戸惑いながら考える。普通の遊び相手なら、その辺は適当に誤魔化して付き合うのが常道だが、この娘はそういう遊び慣れた女にはとても思えない。いささか落ち着きのない娘だったが、根は非常に真面目そうに感じた。
 下手に彼女を傷つけないためにも、ここはきちんと真実を話すべきだと和哉は判断する。
「あー、、、、、すまない、付き合っている彼女は、いる。、、、、ごめんな。」
「ええっ、、、、、あっ、ああっ、、、、、、そう、ですか、、、、、、。」
 和哉の言葉を聞き、見るも無残にがっくりとうなだれる梨佳。
「あっ、うううっ、うっ、グスっ、、、、、」
 みるみるうちに両目に涙があふれ、頬をつたってぼろぼろと流れ落ちる。
「お、おい、、、、」
「うううっ、ぞ、ぞうでずよねっ、まぎのぐんみだいなひどが、がのじょがいないわげないでずもんねっ、、、、、ううっ、ううううっ」
 ぼろぼろと泣きながら涙声で声を絞り出す梨佳。いきなり泣き始める彼女に焦る和哉。
「あっ、いや、そのだなあ、、、、。彼女は居るけど、まあ友達付き合い程度ならいいいぜ。同級生だしな。」
 思わず助け舟を出してしまう和哉。その優しさがあちこちで女を引き寄せてしまう原因になっている訳だが。

「おどもだぢづぎあい、、、、?」
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げる梨佳。
「そう。まあ、こうやってたまに会って話したり一緒に散歩したり。その程度なら付き合うよ。」 
「あ、、、、、、、」
 言葉の意味を理解したのか、泣き止む梨佳。
「どう?それじゃあ駄目かな。」
「い、いえ、、、、、、は、はい、、、。お友達、、、、。」
 和哉は、ポケットからハンカチを出して梨佳の顔を拭ってやる。そういう行為は、いつも妙や頼子にしている事だったので慣れていた。
「あ、ありがとうございます、、、、」
 和哉にされるままに顔を拭いてもらっている梨佳。泣きはらした眼が赤いが、表情は落ち着きを取り戻していった。 


”あー、やっぱしめぼしい男はなかなか居ないねえ、、、、、”
 龍造寺美帆子は、ぶつぶつ言いながら商店街近くの公園を歩いていた。今日は妙と空の放課後の勉強会には付き合わず、早めに下校して街で男漁りをしていたのだが、彼女の満足する水準の男性は見つからなかった。
”まあ、まだ時間は早いし、場所を変えてもうちょっとぶらつこうか、、、”

 そんな事を考えていると、数百メートル離れた向こう側の小道から、聞きなれた声が彼女の耳に入る。美帆子は常人離れした聴覚と視力の持ち主である。
”ありゃ、和哉センパイじゃん、、、、。横に居るのは、誰?”
 美帆子はかなりの遠距離からでも、向かい合って何かをしている和哉と女性の姿をはっきり見る事が出来た。
”アイツ、また別の女と、、、、、何やってんのかね。”
 明らかにいい雰囲気の二人を見て、思わずムカっとなる美帆子。
 自分の事は振っといて、ああやって妙や頼子とは別の女に手を出す和哉に、美帆子は無性に腹が立った。
 このまま和哉に襲いかかってギタギタにしてやろうかとも考えたが、妙が悲しむだろうから、そては思いとどまる。
”とりあえず、妙ちゃんに報告かな、、、、、”
 そう考えた美帆子は、和哉に見つからないように距離を取ったまま、二人の姿を眼で追っていく。


ーーーーーーーーーー 続く




 「初恋の人」第三話です。今までは比較的少なめだったラブコメ要素を入れてみた回です。
 梨佳というキャラが、外見は美人で中身はボケキャラ、というのは、フィギュアを製作した時点から考えていたのですが、文章として起こす過程でかなりオーバーな表現になりました。
 これまでの恵理・妙・頼子の三人のメインヒロインが比較的真面目なキャラだったので、お笑いキャラを入れるのはバランス的には悪くないとは思うのですが、今後生かせるかどうか。

 なお、今回名前が出た春日部巴は、フィギュアの橘澄子と同じメーカーのアンドロイドです。ただ、澄子はタチバナ社の社長である橘氏が研究用に製作した採算度外視の最高級品。巴の方は高価格帯の量産機種で、グレードは数段落ちるという設定です。
 とはいえ、人間に近い人格がきちんとあり、人に対して逆に命令したりする事も。ロボット然とした召使いキャラにはしない予定です。

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