FC2ブログ
プロフィール

meteorliberty

Author:meteorliberty
オリジナルデザインによる、18禁ヌードフィギュアのガレージキットを製造・販売しているLIBERTY(リバティ)です。

LIBERTYメインHPへの
リンクはこちら


LIBERTY
ガレージキット&完成品
販売HPリンクはこちら


ブログ中の画像はクリックで拡大表示が出来ます。

 

                

 

アダルト美少女ゲーム通販

 

同人ダウンロード

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

 

巨乳ちゃんはビンカン~宮代鈴香~ ダウンロード販売

 

アダルトアニメチャンネル

リンク

本ページはリンクフリーです。

ブログ内検索

RSSフィード

FC2 Blog Ranking

          

LIBERTY(リバティ)アダルトフィギュア ガレージキット 情報ブログ liberty manga.anime nude figure
LIBERTY・オリジナル18禁アダルトフィギュア ガレージキットの、販売用完成品製作日記&原型製作進行を記していくブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

春日 恵理編  30  初恋の人  その11

 和哉が眼を覚ますと、そこは真っ暗闇だった。
”ありゃ、早く起き過ぎたかな、、、、”
 朦朧とした頭で上半身を起こすと、どうも様子がおかしい。ベッドではなく座布団の上に寝ている。しばらくぼーっとしてから、ようやくここが自分の部屋ではない事を思い出した。
「そうか、俺はあのまま眠って、、、、こう真っ暗では何も見えねえな、、、、。」
 ぶつぶつ言いながら、手探りで明るい光の方向に向かう。が、窓らしき物の手前で段差にぶつかると、まだ完全に目の覚めていない和哉は、バランスを崩して倒れてしまう。
「おおっと、、、、あっ?」
 辛うじて身体を支えた手の先に、何か柔らかい感触が。目が慣れた和哉がそこを見ると、自分が倒れたのは窓際のベッドの上だった。
「んっ、ん~、、、、」
 なんとも艶かしい寝息が聞こえる。和哉はベッドに眠っていた梨佳の丁度上にのしかかる格好になっていた。彼の左手は太股の辺りを触っていたらしい。
「むう、、、、、」
 窓から入る月明かりに照らされた梨佳の青白い首筋に見入る和哉。思わずその下の胸元に手を出しそうになるが、どうにか自制した。

 とりあえず奥の部屋から出て、台所で電気をつける。時計を見ると午前三時半。初夏の朝は早いので、まもなく夜が明ける時間帯である。
「ちょっと、寝すぎたみたいだな。」
 昨日の異獣との対決は時間にしてみれば一時間にも満たなかったが、和哉は疲労困憊してしまっていた。実戦経験の不足はもちろん、体力の無さも痛感する。 
「、、、まあ、とりあえず何か食うか。」
 せっかく恵理に作ってもらった夕食は寝起きには量が多かったので、とりあえず朝食の方を食べる事にする。
 事細かく加熱時間まで指示してある恵理のメモに従って、加熱機で暖めなおした料理を食べる。相変わらず恵理の料理は素晴らしかった。妙が家庭料理の味なら、頼子は大衆食堂の味、そして恵理の料理は高級料亭のそれといった感じである。
 舌があまり肥えているとは言えない和哉にとっては、どれも信じられない程のご馳走だった。食事に関しても、三人と暮らす様になってからの彼はとんでもなく恵まれていた。

「ああ~、食った食った。」
 至福の料理を味わった和哉は、玄関から外に出て、アパートの外通路で大きく背伸びをした。外の澄んだ空気が気持ちいい。既に空はかなり明るくなっていた。
 スズメの鳴き声に誘われて、和哉は階段を下りて路上に下りる。夜明けの静けさの中で、アパートの前を目覚ましに少し歩いた後、和哉は部屋に戻る。
 再度奥の部屋に入ると、既に弱い光が差しこむベッドの上で、相変わらず梨佳はぐっすり寝ていた。
「うおっ、、。」
 明るくなってから梨佳を良く見ると、いつのまにか彼女は服を脱がされていた事に気づいた。和哉は自分がした覚えは無かったので、いつのまにか恵理がやったらしい。
「うっ、う~ん、、、、、。」
 気持ち良さそうに寝返りをうつ梨佳。薄いシーツがはだけて胸がギリギリまで露になる。下着すら付けていない様だ。良く見ると、ベッドの傍らにきちんと折り畳んだ彼女の衣服が置いてあった。下着一式もそこに見える。
「うん、、、、」
 更に寝返りを打って、魅惑的に両足を動かす梨佳。太股が付け根付近まで見えている。誘惑に耐え切れず、思わずそこを覗き込んでしまう和哉。

「ああっ、、、」
 突如、がばりと上体を起こす梨佳。
 驚いて振り向いた和哉の顔を、彼女はぼーっとした焦点の定まらない眼で見つめる。
「和哉、君?、、、、、、、、、」
「あ、ああ。、、、、」
「あはは、、、、、和哉君~っ、やっぱり来てくれたんだぁ~」
 寝ぼけたまま、和哉にぎゅっとしがみ付く梨佳。はだけて露わになった乳房が和哉の胸に押し付けられる。
「うれしい~、ありがとお~~、、、」
 心はまだ夢の中をさ迷いつつ、力いっぱい和哉を抱きしめる梨佳。和哉は仕方なくベッドの脇に腰掛けて、彼女の体を支えてやる。  
 そのままの姿勢で、梨佳は和哉の胸の中でまどろんでいたが、やがて意識がはっきりしてくる。
「ん、、、、、、、、、、」
 身体を起こして、もう一度和哉の顔を見つめる。
「んん?、、、、、、」
 和哉のやや困惑した顔を見つめていた梨佳は、ようやく事態を把握し始めた。
「あっ、あわわわわわ、、、、、、、」
 和哉に裸で抱かれている、という事を自覚した彼女は、顔を真っ赤にして和哉を反射的に両手で突き放す。
「きゃああああああっ!!!」
 悲鳴を上げて飛びのいた梨佳は、素っ裸のままベッドから飛び起き、そのまま走って反対側の壁に激突する。
「ひぎゃっ!!」
 壁にしたたか頭をぶつけた梨佳は、変な悲鳴とドシャッ!!という派手な激突音を発して、全裸のまま床にばったり倒れてしまう。
「お、おいっ、大丈夫か?」
 あわてて駆け寄って彼女を抱き起こす和哉。
「あたたたた、、、、」
「まったく、、、、落ち着けよ。」
 和哉は、苦笑しながらぶつけた頭をさすってやる。 


 とりあえず梨佳には服を着てもらい、その間に和哉は台所で湯をわかし直し、茶を入れて奥の部屋に持ってきた。
「あっ、あああありがとうございますっ、、、」
 普段着のワンピースを着た梨佳は、緊張して茶を受け取る。思いっきり和哉を意識していた。
「、、、まあ、普段の津軽さんには戻った様だな。」
 さっきのドタバタ劇はともかく、梨佳がいつもの様子に戻ったのを確認して一安心する和哉。
「、、、ええとっ、あのそのあのっ、どどうして和哉君がここに、、、、。」
「、、、昨日の事は、覚えてないのか?」
「ええっ?!あっ、あああっ、そう言えば、、、、」
 梨佳は、首をかしげて昨日の事を思い出そうとするが、どうにも記憶がはっきりしない様だった。
「えええと、、、昨日は私、どどうしたんでしょうか。思い出せません、、、、。」
 和哉はちょっと思案したが、とりあえず昨日の事は黙っていた方が良いと考えた。彼女には、人間が異獣に襲われる凄惨な光景を思い出させたくはない。
「えーっと、、、実はな、昨日、津軽さんは道でつまづいて転んで、頭を打って気絶していたんだよ。、、、それで、偶然通りががかった俺がこの部屋まで運んで来たんだ。」
 出まかせで相当に苦しい嘘をつく和哉。
「ええっ?!そ、そそうなんですか?、、、」
「そ、そうなんだよ。頭にコブが出来てるだろう?」
「え、、、、たたしかに、頭が痛いです~。」
 梨佳がさすっている頭の箇所は、さっき壁にぶつけた所だったが、彼女は誤魔化されてしまったらしい。かなりお間抜けな娘だった。  

「ええええーと、その、たいへんご迷惑をおかけしたみたいで、申し訳ございませんっ。」
 梨佳は、座ったままぎこちなく頭を下げる。
「いや、別に大した事はしてないよ。」
「あああっ、でででですねっ、あのそのっ、、、」
「ん?どうした?」
「あああのっ、さっき、私は、どうして裸だったのでしょうかっ、、、、。」
 顔を真っ赤にしてそう聞いてくる梨佳。 
「ままままま、まさかっ、き昨日の夜っ、かか和哉君と、ベベベベベッドででででで、、、、。」
 蒸気が吹き上がりそうな程に赤一色に染まった顔で、うつむいて壊れたアンティークのレコードの様な喋り方になる梨佳。確かに、彼女がそういう風に勘違いするのも無理は無い状況ではあった。
「、、、、あ、その、残念ながらそういう事じゃないんだ。えっと、、、、実は、俺の他にももう一人、女の人がここに来ていてな。彼女が津軽さんを寝かせる時に脱がしたんだよ。」
 和哉は、恵理の事については梨佳に話す事にした。その方が掃除した台所や料理なども説明しやすい。
「お、女のひと?、、、、」
「そうだ、髪の長い娘で、、、覚えてないかな?」
「うーん、わかりません、、、、」
 やはり恵理の事も記憶に無いらしく、梨佳は首を振る。 

「こっ、ここここれはあっ!どどどどどうして、、、、」
 恵理がぴかぴかに掃除した台所を見て、目を丸くして驚く梨佳。 
「こっ、このお料理っ、すすすごっく美味しいですっ!!信じられませんっ、、、、」
 更に、恵理の用意した朝食を涙を流して感動しながら食べる。
「そうか、喜んでくれると恵理も喜ぶと思うよ。」
 和哉も、手をつけていなかった夕食の分を一緒に食べる。時間を置いてから食べると味がしみて更にまろやかな口当たりになっていて、そこまで計算して作っているのかとまた感心する。
「ええと、その恵理さんって人は、凄いんですね、、、、。お掃除もお料理も凄く上手で、、、、。私はどっちも苦手だから、羨ましいです。」
「まあ、恵理は特別だからなあ。」
 そう言いつつ、妙も頼子も家事は非常に得意なのを改めて思い出す和哉。自分は素晴らしい女達に囲まれている、と自身でも思う。
「、、、、、その、恵理さんってひとが、和哉君のこいびとなんでしょうか?、、、あの時会った、ちいさな可愛らしい女の子ですよね。」
 梨佳は、一昨日牧野邸の前で会った妙の方を思い出していた。
「うん?いや、恵理は背は低くはないが。普通の背丈で髪は長い。」
「ええっ、そうなんですか?じゃあ、あのひとは、、、。」
 恵理と妙がこんがらがって良く判らなくなる梨佳。普通は恋人が複数いるとは考えないので、梨佳が混乱するのも無理は無かった。


 食事を済ませて和哉ととりとめのない会話をしている内に、梨佳はすっかり平静を取り戻す事ができた。他愛無いギャグで笑い転げる梨佳を見て和哉は安心する。
「、、、、さて、今日はどうする?念のため仕事は休んだ方がいいだろうな。」
「えっ、、、、ででもっ、それはまずいですっ。おとといも仮病で休んでしまいましたし、、、。これ以上休むと、店長さんに叱られてしまいます。」
 梨佳は仕事に行くつもりらしい。意外に真面目な性格の様だ。
「うーん、そうか、、、。体の調子は大丈夫なんだな。」
「はいっ、牧野君のおかげで、大丈夫ですっ。、、、、あああっ、ももう時間でですっ!」
 壁の時計を見て慌てる梨佳。いつのまにか既に七時を回っている。
「えっ、もう出勤の時間なのか。早いんだな。」
「えええとっ、すすみませんっ、シャワーを浴びたいんですけど、、、」
 シャワー室の入り口は台所の脇にあった。
「そうか。じゃあ俺は少し外に出てるよ。」
 身支度の邪魔になるとマズイと思い、和哉は一旦玄関の外に出る。アパートの前の通りを見ると、日曜日でも既に仕事に出ようとする人の姿が何人も見えた。
 昨日、線路を挟んだ反対側の地区であれだけの事件があったとは到底信じられない、日常的な光景だった。

 身支度を済ませた梨佳と和哉は、スプリングサンズに向かって一緒に歩く。
「すすすみません、送っていただくなんて、、。」
「ああ、どうせ帰り道の途中だし。」
 アパートから店舗まではすぐ近くなので、さほど会話をする暇もなく到着する。
「それじゃ、今日はここまでだな。」
「ああああのっ、和哉君っ、、、、、」
 梨佳は、思いつめた様な表情で和哉に話しかける。 
「うん、どうした?」
「あああのっ、これからも、私と会っていただけるでしょうか?、、、、」
 梨佳は、切実な表情で和哉に訴える。一昨日妙に詰問されてから、彼女は一度和哉の事を忘れようとしたが、やはりそれは出来そうに無かった。
「、、、ああ、そんな事か。もちろん。これからもよろしくな。」
 和哉は、そんな梨佳の心配を笑い飛ばすように答える。
「、、、そっ、そうですかっ!!あっ、ありがとうございますっっ!!」
 梨佳は深々と和哉に礼をする。嬉しさでその目にはうっすら涙が滲んでいた。



”、、、、さて、問題はこれからだな、、、、、”
 和哉邸の近くに到着した和哉は、こそ泥の様に隣の家の塀に身を隠して邸宅の様子を伺う。
 昨日まで、あれほど梨佳との事を妙と頼子に問い詰められていたのに、昨晩は梨佳の部屋に泊まってしまい、今朝は見事な朝帰りである。二人から何を言われるかと思うと背筋が凍った。
”とりあえず、裏口から見つからずに潜入するか、、、、”
 なおも塀にこそこそ隠れて思案している和哉は、背後の人影にまるで気づかなかった。
「何をしているのだ、和哉。」
「うわわわわっ!!」
 飛び上がって驚いた和哉が振り向くと、そこには学生服を着た恵理が立っていた。
「、、、、早く入ればいいだろう。お前の家だぞ。」
「いや、それがその、、、。お前の方は、どうしてここに。」
「私は、昨晩市の郊外に行って、異獣の群れの討伐を見に行っていたのだ。昨日市内に侵入してきた奴等の残りの群れだな。、、、今朝までに近くに居た群れはほぼ退治したから、安心していいぞ。」
「そうか、、、そりゃあ良かった。いつもご苦労だな。」
 恵理は、昨日の夕方に牧野邸で妙や頼子と少し話し込んだ後、郊外の現場に行って退魔師衆に合流していたのだった。今回はさほど難敵ではなかったので、直接的な戦闘と指揮は加藤に任せ、彼女自身は視察する側に回っていた。
「、、、そういう訳で、今は一息ついた所だ。とりあえず、こんな所に立ってないで家でゆっくりしようではないか。」
「いや、それは、、、」
 なおも躊躇する和哉の腕を強引に引っ張って、邸宅の門をくぐる恵理。 


「ただいま帰ったぞ。」
「たっ、ただいま、、、、」
 二人を玄関で出迎えたのは頼子だった。今日は日曜日なので普段着である。
「あっ、お兄ちゃん、、、、、恵理さん、お帰りなさい。」
 和哉の姿を見て、戸惑った様な表情を見せる頼子。あからさまに怒っている訳ではなかったが、笑っている訳でもない微妙な態度だった。
「あっ、和哉くんっ、、、」
 居間にいた妙も、彼の顔を見てそう言った後すぐに押し黙ってしまう。彼の朝帰りを問い詰めるという感じでもない。
「、、、、、、」
 微妙な空気に和哉も戸惑いながら、居間のソファーに座る。恵理もその横に座った。
「あっ、えーと、恵理ちゃんと、、、和哉くんは、朝ごはんは?」
 かなり話しにくそうに二人に聞いてくる妙。
「ああ、そうだな、、。私は軽くもらおう。」
「あ、すまん、俺は食ってきたからいいよ。」 
「あ、そ、そう、、、、。」
 特に和哉には何も聞き返さず、妙はキッチンに向かう。頼子もその後についていった。
”あいつら、どうしたんだ?、、、、、”
 様子のおかしい二人を見て、和哉は首をかしげる。

「、、、、朝食はどうだった?口に合っていたかな。」
 恵理の方がそんな事を聞いてくる。
「ああ、めちゃくちゃ美味かったよ。津軽さんも感動して食べてたぜ。」
「そうか、それは良かった、、、。ところで、梨佳の様子はどうだった?意識は元に戻ったか?」
「ああ、お前の言う通り一晩したら元通りになったよ。仕事が休めないと言って出勤したくらいだ。」
「ほう、梨佳はスプリングサンズの方に出たのか、ふーむ、、、、。」
 恵理はそんな事を言って少し考える様な仕草をする。
「、、、あれ、お前、津軽さんの勤めている店の事を知ってるのか?」
「ああ、梨佳の事は昨日妙からいろいろと聞いたのでな。しかし、スプリングサンズの店員とは好都合だったな。偶然とは面白いものだ。」
「??」
 恵理の言っている事がどうも理解出来ない和哉。

 恵理は、妙が作ってきた軽い食事を食べ終わると、妙と頼子に言った。
「さて、、、梨佳は今スプリングサンズにいるそうだ。これから三人で会いに行こうと思うのだが、どうか?」
「、、、、ええっ?!」
 恵理の言葉に驚きの声を上げたのは、和哉一人だけだった。
 妙と頼子は、無言で戸惑いがちに恵理を見ている。
「えっと、、、、今から、ですか?」
 そう聞き返したのは頼子の方だった。 
「うむ。昨日も話した通り、三人でとにかく梨佳と直接会って話してみるのが一番良いと思うのだ。今日は丁度日曜日だし、今行くのが一番良いだろう。」
「え、、、でも、お店の邪魔になるんじゃ、、、。」
「その心配は無用だ。私に任せろ。」
「で、でもっ、うーん、、、、」
 なおも決心がつかない頼子と妙。
「あっ、あのね、恵理ちゃん、あのひとのことは恵理ちゃんにまかせるよ、、、。だから、わるいけどひとりで、、、」
「しかし、私一人で決めてしまっては二人とも納得がいかないだろう。会って女同士で本音をぶつけ合えばいいではないか。」
 妙の戸惑いを打ち消す様に言う恵理。

「、、、、えーと、一体何の話なんだ?」
 まったく話が見えていない和哉が、当惑しきって恵理に聞く。
「ああ、昨日、三人で梨佳に会いに行って話を聞こうという事になってな。あの娘は大層お前に惚れている様だったからな、、、、。彼女の愛が本気であるなら、我々の一員に加える事も検討しようと思うのだ。」
「えっ?我々の一員ってのはどういう、、、、、」
「もちろん、私や妙や頼子と同様に、お前の恋人の一人として迎え入れようという事だ。、、、嫌か?」
「恋人の一人??、、、、」
 恵理の言葉は、和哉本人はまったく予想だにしてない事だった。言葉を失う和哉。

「、、、そもそも、お兄ちゃんは、あの人の事をどう思ってるんですか?」
 当惑している和哉に、頼子がストレートな質問をぶつけてくる。
「ど、どうって言われても、、、。」
 同級生だったとは言え、和哉にとって梨佳は数日前に会ったばかりも同然の女性で、深く考えて付き合っていた訳ではない。   
「、、、和哉くんにとって、あのひとはただのあそびあいてなの?それともほんとうに好きなの?」
「、、、、、、、」
 妙の問いに返答に詰まる和哉。
 しかし、二人は真剣な眼で和哉を凝視していた。ここはきちんと答えなければならなかった。
 自分自身の気持ちを整理して、和哉はゆっくりと口を開く。
「、、、、、正直、津軽さんとはまだ付き合い始めたばかりで、愛しているかと言われれば、まだ良く分からない。、、、、しかし、」
 和哉は、一度言葉を切ってから、続けた。
「、、、、ほっておけない人だと思っている。彼女とは今後も会ってやりたい。」  

 和哉の言葉を聞いて、無言で下を向いて考え込む妙と頼子。
 やがて、妙が深々とため息をつく。
「はああ~~~~~。、、、、ほっておけないひと、かあ~、、、、。」
 そんな三人の様子を黙って見ていた恵理が、妙と頼子の傍らに歩み寄ってぽんと二人の肩を叩く。
「まあ、まずは当人に会ってみようではないか。」
「、、、、、しょうがないな~~。」
 渋々ながら頷く妙と頼子。
「、、、、じゃあ、俺も行くよ。みんなで少し話を、、、」
「和哉くんはこなくていいよっ。おんなどうしのはなしあいなんだからっ。」
「うっ、そ、そう、、、。」
 ギロリと睨んで和哉の言葉を打ち消す妙。その剣幕に思わず彼は引いてしまう。
「、、、、和哉はこの家で少し待っていてくれ。男には言えない彼女の本音も聞きたいしな。」
 三人の葛藤はどこ吹く風という感じで、涼しい顔で言う恵理。 



 なんとも落ち着かない、心配そうな表情の和哉に見送られ、牧野邸を出る恵理と妙・頼子。恵理はいつもの学生服で、妙と頼子は私服である。
 妙と頼子はまだ気が進まなかったが、悠然と歩く恵理に引きずられる様についていく。特に会話も交わさないまま、スプリングサンズには直ぐに到着した。


「いらっしゃいませ、三名様ですか、、、、はっ。」
 恵理たちを出迎えたのはアンドロイド店員の春日部巴だったが、彼女は恵理を見るなりさっと表情を変えた。
「、、、、失礼いたしました。マスター春日。私はスプリングサンズ蟻集中央店勤務のナンバーM48・春日部巴です。お目にかかれて光栄の極みでございます。」
 巴は、いつもの店員スマイルとはまるで違う、忠実な下僕の様な態度を取った。
「ごくろう、巴。、、、今日はちょっとした私用で来たのだ。そうかしこまらなくとも良いぞ。」
「ありがとうございます、マスター春日。では、とりあえず奥の方へお越しください。」
 巴はそう言うと、恵理たちを従業員室の方に先導する。キョトンとした表情でついていく妙と頼子。

 従業員室に四人が入ると、そこには店長がいた。
「あっ、ここはお客様の入る場所ではございませんよ。申し訳ありませんが客間の方へ、、、。」
 恵理たちを見た店長が、彼女たちを追い返そうとするが、それを巴が制する。
「店長、この方は春日当主です。春日コンツェルンの本来のオーナーでございます。」
「えっ、何だねそれは、、、、。」
 末端の雇われ店長に過ぎない彼は、そう言われても何の事か分からなかった。
「、、、、まあ、平たく言えば、この店のオーナーが私だという事だ。少し従業員室を借りたい。済まんな。」
「申し訳ありませんが、店長は少し席を外して下さい。」 
「は、はぁ、、、」
 納得がいかないまま、巴のいつもと違う迫力に押されて、追い出される様に従業員室を出る店長。

 店長が出て行ったのを見た巴は、部屋の床に手をかざす。すると、ゴウンという低い音がして、床の一部がぱかっと割れてスライドし、その下から地下へ通じるエスカレーターが現れた。
「あっ!、、、、」
 突如現れた地下の入り口を見て驚く妙と頼子。
「では、こちらです。皆様どうぞ。」
 巴の先導で、エスカレーターに乗って地下へ下りていく三人。


 けっこう長いエスカレーターを下って着いた地下の部屋は予想外に広く、二十メートル四方はありそうだった。天井も高い。ただ、部屋の中には物はあまり無く、中央にぽつんと丸いテーブルが置いてあるだけだった。
「これでは殺風景ですね、、、。背景映像を出しましょう。」
 巴がそう言うと、真っ白で何もない壁だった地下室が、突然、緑あふれる森の中に変貌する。テーブルの周囲を木々や草が取り囲み、優しい木漏れ日が彼女たちを照らす。
「わああっ、どどうしたのっ?!」
「ははは、ただの立体映像だ。雰囲気だけだが少しはくつろげるだろう。」
 おどろく妙に解説する恵理。
 三人にお茶を運んでくる巴。
「何かスイーツ類でもお持ちしましょうか。ご希望はございますか?」
「ああ、そうだな、適当に頼む。、、、それより、今日は津軽梨佳に会いに来たのだ。彼女を呼んでくれるかな?」
「津軽ですか?、、、はい、了解いたしました。直ぐにこちらに来させます。」
 巴はそう言うと、一階に上がっていった。

「驚いたなあ。ファミレスの地下にこんな所があるなんて、、、。」
 周囲の鮮明な立体映像の森を見回しながら頼子が言う。
「スプリングサンズは春日コンツェルンの系列の外食チェーンなのだ。店舗は全国にあるが、多くの店舗の地下にはこういう会議室が設けられている。主に春日退魔師衆が利用するためのものだ。」
「恵理ちゃんがこのおみせのオーナーだったなんて、すごいなあ、、、。」
 妙も、感心した様な呆れた様な感想を漏らす。妙も頼子も、恵理が途方も無い財産を持っている事は知っていたが、春日グループの巨大な規模を理解している訳ではなかった。

 数分後、4人分のパフェを載せた盆を持って、一階から津軽梨佳がやって来た。
「わわっ、何これぇ、、、、。」
 地下に広がる森林の風景に驚いた声を出しながら、エスカレーターに乗って下がってくる梨佳。
 会議室に下りると、相変わらず危なっかしい足取りで中央のテーブルにやって来る。
「えーと、お客様にパフェをお持ち、、、ひゃあっ!!」
 テーブルに座っていた女性の中に、先日牧野邸の前で彼女を問い詰めた妙がいる事に気づき、悲鳴を上げて盆のバランスを崩してしまう梨佳。
「おっと。」
 ひっくり返る寸前だった盆が何故か空中で止まる。傾いたパフェも元に戻り、そのまま空中をすーっと移動してテーブルの上に着地した。恵理の念動力である。
「あっ、あわわわわわ、わわわわ、、、」
 梨佳の方はパフェの行方どころではなく、追い詰められた小動物の様な目で妙の事をじっと見ている。それに対して、ぶすっとして梨佳を見返す妙。
「、、、まあ、落ち着け梨佳。妙と何か一悶着あった様だが、別にお前を叱るために来たのではない。少し話が聞きたいだけだ。」
「、、、、、、、は、はあ、、、、、、」
 恵理の言葉に多少落ち着くが、なおも妙を気にしてちらちら見ながら、妙から離れた恵理と頼子の間の席におずおずと座る梨佳。

「、、、、とりあえず自己紹介から行こうか。私は春日恵理と言う。よろしくな。」
「、、、、私は、明智頼子と言います。蟻集高校の1年です。」
「、、、、京極、妙だよ。」
「え、ええと、、、、わっ、私は、津軽梨佳と言いますっ。津軽は津軽三味線の、、、」
「かきかたはいいから。」
「、、、、、」
 妙にまたも名前の書き方の解説を制止され、押し黙ってしまう梨佳。  

「、、、さて、それでは本題に入ろう。、、、梨佳、お前は最近、牧野和哉という男と付き合っているな?その事で、、、」
「えええっ?!、あっ、ああああ、あの、、、、。」
 恵理に和哉の事を聞かれ、またも激しく動揺する梨佳。 
「、、、そんなに驚かなくとも良い。別に付き合っているのを咎めている訳ではないぞ。」
「えええっ、でっ、ででもっ、、、、、、。」
 梨佳は、相変わらずぶすっとしている妙の事をおどおどしながら見る。
「ここここっ、恋人がいるからって、和哉君に言われて、、、、、。でででもっ、どうしても私、会いたくなっちゃって、それで、、、、。」
「、、、和哉に恋人が居るのは知っていたが、それでも和哉と過ごしたかったのだな?」
「ええっ、いえ、そのっ、はい、、、、。」
 要領の悪い梨佳の話を、上手く整理しながら導いてやる恵理。
「和哉の事が、本当に好きなのだな?」
「ははははっ、はいっ、、、、。ごご、ごめんなさい、、、。」
「何故、謝るのだ。」
「そそ、それは、和哉君には恋人がいるから、、、、。ででも、好きなんです。諦められないんです。ごごめんなさい。ごめんなさい、、、、、。」
 梨佳は、うつむいて消え入りそうな声で言う。眼には涙が滲んでいた。 
 その梨佳の表情を、じっと見つめている、妙と頼子。

「、、、、実は、だな。ここに居る三人は、全て和哉の恋人なのだ。三人ともな。」
 恵理は、うつむいている梨佳に向かって非常識きわまる事実を言う。
「ええっ?!」
 驚いて顔を上げる梨佳。目の前の三人の顔を交互に見回す。
「あっ、あのあのあの、それはどういう、、、。」
「その通りの意味だ。私たち三人は平等に和哉と付き合っている。三人とも和哉の恋人なのだ。」
「えええっ、さっ、三人とも、、、、、。和哉君は、三人も恋人がいるんですかっ?!」
 普通では考えられない一夫多妻の交際を聞いて、流石に驚く梨佳。
「、、、まあ、そういうことなんだよね。」
「私たちは、三人で仲良く、一緒にお兄、、、、和哉さんと、付き合っているんです。」
 妙と頼子も、そう言って恵理の言葉を裏付ける。
「は、はあ、そうなんですか、、、、、。」
 予想もしなかった三人の恋人という話に、ぽかんとしてまた三人の顔を見る梨佳。
「こんな綺麗な人たちが三人も、、、、やっぱし、和哉君はもてるんですね、、、。」
「あはははっ、そうだな。和哉は良くもてる。もて過ぎて困るのだがな。」
 梨佳の感想が面白かったのか、声を上げて笑う恵理。
 

 それから、恵理は梨佳に学生時代の事を聞き始めた。いつ和哉を好きになったのか、どういう思いで彼を見ていたのか、、、、。梨佳は最初は自身の恋を語るのを恥ずかしがっていたが、恵理の巧みな話術と女同士という気楽さに、徐々に心を開いていった。
「、、、、、すると、ほとんど毎日和哉さんの事を追いかけてたんですか。一途だったんですね~。」
「はっ、はいっ、どうしても顔が見たくて、、、、」
 いつの間にか、会話に頼子も混ざり、彼女は積極的に学生時代のエピソードを梨佳に質問していた。頼子は昔の和哉をあまり知らなかったので、そちらの興味も強かった。

「、、、、なるほどな。大体の事は良く分かった。お前にとっては、和哉は大切な初恋の想い人だったのだな。」
「はっ、はい、、、。」
 梨佳は話しているうちに当時の気持ちを思い出し、かすかに頬を染めて頷く。
「二年前から想い続けていたんですねえ。私たちよりも前からだったんだ。」
 頼子も納得した様に頷く。彼女の表情からは、梨佳に対するわだかまりは消えていた。 
 そのまま、1時間ほど梨佳の恋愛話を題材に話し込む恵理たち三人。

 一方、妙は、他の三人が話している間も、無言のまま梨佳をじっと見据えていた。

 
「、、、、、さて、それでは、そろそろ締めに入ろうか、、、。梨佳。」
「はっ、はいっ。」
 恵理に呼ばれ、教師に対する学生の様に返事をする梨佳。すっかり上下関係が出来ていた。 
「お前を、和哉の四人目の恋人に迎えたいと思うのだが、どうか?」
「えっ、そ、それは、、、。」
 梨佳はもちろん和哉を愛していたが、他の女性と一緒にハーレムの一員になるとは考えていなかったので、さすがに戸惑った。
「お前一人で和哉を独占する事は出来ないが、我々の仲間に入って、四人で平等に和哉を愛するというルールに従うなら、一緒に和哉の愛を受けようではないか。、、、それでは、駄目か?」
「え、ええ、、、、私は、和哉君のそばに居られるのなら、それだけで満足です、、、。でっ、でも、他の方は、それでいいんでしょうか、、、。」
 梨佳は、自信無さげに頼子と妙を見る。
「うむ、そうだな、、、。どうだ?妙、頼子。」
 恵理も二人の方を見て、返答を促す。
「わっ、私は、元からあの家にお邪魔してるだけだし、、、、。恵理さんと妙さんが良ければ、かまいませんよっ。」
 意思表示を求められた頼子は、ちょっと焦った様に慌てて同意する。
「妙の方は、、、どうだ?」
 恵理は、さっきからほとんど無言で通している妙に問う。

「、、、、、、、、、、、、、、」
 何も言わず、座ったまま黙っている妙。他の三人の視線が妙に注がれる。
「、、、もぉ、恵理ちゃんにはまけるよぉ、、、、、、」
 ほとんど聞き取れない声でそう呟く妙。
「、、、、すまんな、妙。」
 恵理の言葉に、ふーっとため息をつく妙。
「、、、、しょうがないなあ、、、、」
 そして、椅子から立ち上がり、梨佳の席に歩み寄る。
「、、、、、じゃあ、その、、、、よろしく、ねっ、梨佳さん。」 
 ぎこちない笑顔で梨佳に微笑みかける妙。
「えっ、、は、ははははいっっ!よよよろしくお願いしますっっっ!!」
 梨佳は思わず立ち上がって、腰を90度以上折って、妙に深々と頭を下げる。
「うっ、ううっ、ううううううっ、、、、」 
 彼女の眼から、今度は泉の様に涙があふれ出る。

 涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにした梨佳は、顔を両手で覆って、子供の様に泣き始めた。



ーーーーーーーーー 初恋の人 終






 「初恋の人」最終回です。
 和哉と梨佳の出会いによる騒動は、恵理の決裁により梨佳が和哉のハーレムに入る事で(半ば強引に)決着する、というラストとなります。 
 世のラブコメではハーレム物が良くありますが、割となあなあな状態のまま一夫多妻状態になっている話が多いので、その辺りにある程度の必然性を持たせる様な内容にしてみました。
 和哉のハーレムに関しては、和哉が柱ではなく、恵理が全てを仕切る主人になっているのがポイントです。一夫多妻なんだけど女性上位、という構造になっています。
 和哉のハーレムにはもう一人尼子深雪が入る予定で、ヒロインは五人の状態で完成する事になる筈。

 次回の小説についてはまだ未着手ですが、どうも暑いと文章をあまり書く気になれないので、秋以降涼しくなってから再開したいと思います。
 それより、放置状態のLIBERTYホームページをなんとかしないとマズイので、7~8月はそちらの工事を進める予定です。


スポンサーサイト
[PR]


テーマ:エロマンガ・同人誌 - ジャンル:アダルト


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://libertyfig.blog71.fc2.com/tb.php/311-ca4671b3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。